政治家・リーダー

ニコラ・サルコジとヒールアップシューズ——フランス大統領の、最も透明な戦略

yhongo
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ニコラ・サルコジ(約165cm)は、このリストの中で最も「公に記録された」人物だ。

トム・クルーズが巧みに隠し、ミック・ジャガーがファッションとして見せたとすれば、サルコジは世界中のカメラに撮られ、報道され、論じられながら、それでも使い続けた。

D-Dayの演壇で

2009年6月、ノルマンディー上陸作戦65周年記念式典。フランス大統領ニコラ・サルコジはバラク・オバマ米大統領と並んで演壇に立った。その足元には、カスタムメイドのエレベーターシューズに加え、演壇の下に置かれた踏み台があった。Foreign Policyがこの場面を詳細に報じた。

世界が注目する歴史的な式典で、大統領の足元が記録された。

工場訪問と、身長をめぐる政治的スキャンダル

2009年9月、サルコジがノルマンディーの自動車部品工場を訪問した際、ある工場労働者が「私は背が低いから演説の背景に選ばれた」と主張し、インターネット上で波紋を呼んだ。NBC Newsはこの件をこう報じた。「エレベーターシューズから演壇の踏み台、そして自らのつま先立ちまで、サルコジとその側近たちは身長——あるいはその不足——を補うためにあらゆる手を尽くしてきた」

大統領府は「馬鹿げており、グロテスクだ」と全面否定した。しかし報道は続いた。

カルラ・ブルーニと、フラットシューズの外交

サルコジの身長問題で最も象徴的なのが、妻カルラ・ブルーニ(175cm)との関係だ。

ブルーニはサルコジと並ぶ公の場では一貫してフラットソールのバレエシューズを選んだ。「身長差を最小化するため」と報じられた。Times of Londonのシャルル・ブレムナーはこう記している。「サルコジは自分のイメージにおける身長の役割を無視したことがない。彼の3人の妻はいずれも彼より背が高かった。常に背の高い女性を選ぶ」

2011年G8サミット(ドービル)では、Alamyのカメラマンが「特別に高いヒールの靴を履いてゲストを待つフランス大統領ニコラ・サルコジ」を撮影し、その写真が世界に配信された。 Celebheights

「小さなフランス人」という自己定義

しかしサルコジ自身は、身長を隠すだけの人物ではなかった。2007年の大統領選挙運動中、彼は自らを「un petit Français de sang mêlé」と表現した。

ハンガリー系移民の父を持つ自分を「小さなフランス人」と呼ぶことで、移民出身の庶民派というイメージを意図的に作り上げた。フランス語で「petit(小さい)」には「普通の」「庶民的な」というニュアンスも含まれる。

エレベーターシューズで物理的な高さを補いながら、同時に「小さい」ことを政治的な武器にする——この二重の戦略が、サルコジという政治家の本質を物語っている。

自分の立ち位置は、自分で決める。サルコジにとってそれは、演壇の上でも、演壇の下でも、変わらない信念だった。

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